青空の下で食べるご飯のおいしさ!ぜひ体験して欲しい

2021.04.19

アウトドア用品の担当をしていますが、用具を売るというよりも、とにかくアウトドアの楽しさを多くの人に知ってもらいたい、体験してもらいたい!です。

もともとはスノーボードが好きで、ヒマラヤに入りました。配属された部署はシーズンフロアで、冬はスノーボード、夏にはアウトドアを扱っており、その関係でキャンプに行ってみたのですが、そこで大発見!キャンプには私が大好きなものがぎっしり詰まっていたんです。

まずはレイアウト。レイアウトというと、テーブルや椅子の配置を想像するかもしれませんね。でも、テントやタープをどういったレイアウトで張るか、というのがキャンプの醍醐味で、キャンプの主催者の腕の見せ所です。山や川など周囲の自然を見回して、その中に設営したものがどうすれば素敵に見えるか、絵画を描いているような感覚でレイアウトしていきます。今で言うと「インスタ映え」を意識する感じですよね。でもそれだけではありません。太陽がどの方向から上がり、食事のタイミングではどこら辺に来て、夕暮れ時にはどこへ沈んでいくのか。それをどこから眺めれば、山、川、森を含めて一番美しく見えるのか、時間軸まで考えます。それから風向き、天候なども事前にチェックしておくこと。そうすれば、より楽しいキャンプ体験の演出につながります。

幸いなことに私にはキャンプの師匠とも言える方がいて、その方にレイアウトの妙、みたいなことをたくさん教わりました。
キャンプには主催する側とお招きされる側があるわけですが、招かれた時、レイアウトをみて「おおお、なるほど〜、やるなあ」なんて感動するのもキャンプの楽しさの一つです。
キャンプは本当に主催する人の感覚でかなり変わるし、訪れるたびに新しい発見があります。

そしてもちろん料理。美味しいためへの工夫はもちろんですが、私はキャンプに行くと「どれだけ周囲の自然を楽しめるか」が大切なことだと思っているので、現地では焼くだけ、煮るだけなど短時間で済むように、下準備をしっかりとしていきます。青空の下で食べるご飯は本当に最高です!同じものでも、部屋の中で食べるのとは美味しさが全然違います。とにかくこの、美味しい!という感動をより多くの人に体験してもらいたい。そのために全ての準備があると言ってもいい、というくらいです。
そして、三食の中でも特に朝ごはんの時間がとても好きです。あのゆったりとした爽やかな朝の時間がなんとも贅沢です。はあ、考えただけでもニコニコしちゃいます。

キャンプがくれるもう一つのご褒美が、仲間ができること。普段はあまり喋るのが得意でない人も、キャンプに行くと自然に会話が始まります。キャンプでは、みんなが協力しながら作業することが必要になりますし、その先に美味しいご飯や自然を楽しむ時間が待っている。本当に、人見知りの人でもいつの間にかみんなと仲良くなっちゃうんです。

そんなキャンプの良さを多くの人に知ってもらいたくて、アイディアが次から次へと湧いてきて、毎日ワクワクしています。

まずは、女性のキャンパーを増やしたいです。旦那さんや彼氏についてキャンプに行く、という方も多いのですが、ぜひ、主体になってキャンプをやってもらえたらと思っています。設営や火おこしが難しいと感じている方が多いようなのですが、自分でやってみれば意外と簡単にできちゃいますよ。

ぜひ、そんな体験が手軽にできるようなイベントや場の提供も企画したいです。ショップとキャンプ場が隣接していて、買ってすぐに設営して、足りないものがあったらまたショップで用立ててもらって、なんてできたら素敵だと思いませんか?そうすれば、ビギナーの方にも、私たちがショップから飛び出して行ってアドバイスもできますしね。

それから夜のキャンプの過ごし方を経験してもらうイベント。最初は皆さん、デイキャンプと言って日中楽しんで夜帰る、ということから始めると思うのですが、夜のキャンプも楽しいんです。ライティングに工夫を凝らしたり、キャンドル灯したり。そして夜空の満天の星をながめる!それに、夜がどんなに暗いか、なんてことも体験してもらえればキャンプの楽しみ方も広がると思うんです。

キャンプを始める方へのアドバイスとしては、まずは必要最小限の道具を持ってやってみること。そうすると、なにが足りないか、どんなものがあれば便利だなあ、と言うのがわかってきますので、少しずつ道具を増やしていくと、それも楽しいですよ。

キャンプって、よくよく考えると「人に戻る」ってことなんじゃないかな、とも思います。外でご飯を食べて、コミュニケーションをとると、ストレスから解き放たれるのを実感します。それは今の時代にとても大切なことだし、ぜひ皆さんにも楽しんで欲しいです。絶対損しないですから!

こんな時代でもありますから、外に出るきっかけ作りのお手伝いをしたいです。特別な時間を誰とどう過ごすか。そんなアウトドアライフの贅沢な時間を皆さんと共感できたら幸せですね。

教えてくれたひと:山田 祐子さん株式会社 ヒマラヤ アウトドア担当

キャンプの楽しさを話すと止まらない!テントが相方。年間40泊することもあります。