世代をつなぐ。地域とつながる。こどものスポーツを応援するって、やっぱり楽しい!

2020.08.28

中学三年生の女の子と男の子、双子の姉弟、それぞれソフトボールと野球を地元のチームで楽しんできました。
男の子の方は県大会出場が決まってとても喜んでいたのですが、市の方針で県大会辞退が突然決定。中学での野球の引退が思わぬ形で突然訪れてしまいました。その日はなんと声をかければ良いのかわかりませんでしたが、ひとしきり泣いて落ち込んでいる息子に「キャッチボールするか」と声をかけたら応じてくれました。忘れられないキャッチボールになると思います。

とはいえ、娘と息子、ふたりのスポーツ活動に寄り添うことで、忘れられない思い出と感動はもっともっと、数え切れないほどもらっています。

息子が野球をやってみたい、と言ってきたのは小学校一年生の時。私自身も少年野球の監督をやっていた父親の影響で野球をやっていたのですが、私の父親は本当にいわゆる鬼監督。「昭和の監督」で、今では笑い話になりますが、当時テレビで大流行していた野球アニメの親子のような感じでした。ですから、自分の息子には野球を無理やりはやらせたくないと、実は思っていました。それでも、自分からやりたいと言ってきてくれたのは嬉しかったです。初めてのキャッチボールももちろん覚えています。ボールを怖がって腰が引けていたんですが、それでも止めるとは言わなかった。なんだか頼もしかったです。
ところが、その後に行った入団テストのベースランニングでは、本来であれば一塁から二塁へと走るところを、一塁ベースを蹴るとそのままライト方向に向かって一直線に走っていったらしいです。付き添いに行った妻がだいぶ落ち込んで帰ってきましたが、それでも本人は意に介さず。それもいい思い出です。
そんな息子が、たくさん部員のいる中学の野球部でサードで中軸を打つような選手になるのですから、好きで続ける、ってすごいことだと思います。最初のヒット、最初のホームランももちろん覚えています。その日のビールのうまかったこと!もよく覚えています。

娘は中学からソフトボールをやりたい、と言い出してチームに入りました。それまではダンスに夢中だったので驚きましたが、やはり嬉しかったです。息子と娘、そして私とで毎晩トスバッティングをやっています。お互いにアドバイスらしきものを言ったりはしていますが、「あんたに言われなくない」なんて意地をはったりし合っているのをみるのもまた楽しいですね。
娘もサードです。そう、私も実はサードだったんです。だから教えることもできるのですが、やはり時代に合わせていろいろと考え方って変わってきていて、私の時代とは違う部分もあるのでそこは注意しています。ところが、私の父親はそうはいきません。息子や娘の応援にはもちろん行きますし、技術指導も‥。一度なんて娘の試合の審判に猛抗議。娘も恥ずかしい、って‥。まあ、娘にはちょっとかわいそうでしたけど、それでも世代をつないでみんなで夢中になれるのもスポーツも良さですよね。

こども達のスポーツをサポートするには、やはり親の負担はそれなりに皆さんあるというのが正直なところだと思います。最近はいろいろな形でできるだけ負担がかからずに、という取り組みをされているところもあると思いますし、無理をしすぎてもいけませんので、私たちの経験から、次の世代へ役立つアドバイスなどもできたらと思っています。
私自身で言うと、転勤が多く、知らない土地に移ってもこども達のスポーツを通じて地域の皆さんと知り合い、共に応援して、一緒に笑って、という贈りものもいただきましたので、より多くの方にも、この体験を味わって欲しいと思っています。
自分のこどもはもちろんですが、他のこどもたちが目に見えて上手くなっていく。それに、礼儀正しくなって、頼もしくなっていくのを見るのは、ある種の感動です。少年団の解散式でこども達からお礼の挨拶をされた時なんて、涙が止まりませんでした。

教えてくれたひと:岩佐 克也さん株式会社ヒマラヤ 販売部

初めてのマラソンで食べたバナナの味が忘れられず、ランニングにはまっています。