プロでの経験を少年野球の未来へ役立てたいと奮闘中です。

2020.08.17

山北 茂利SHIGETOSHI YAMAKITA

所属:ヒマラヤ 本館
専門:野球
スポーツ歴:野球:小学2年生~32歳

予選一回戦負けした高校生が10年間プロの世界で

小学二年生からリトルリーグで硬式野球を始め、中学硬式を経て中京高等学校で高校野球をやりました。左利きなのでピッチャーか外野をやっていました。実は、小学校、中学校、高校全てのカテゴリーの大会において大きな実績は残せていないんです。高校最後の夏の予選は、なんと悪夢の一回戦負けでした。
その後社会人野球を経て、プロ野球の世界に入りました。ジャイアンツの松井秀喜さん、高橋由伸さん、清原和博さんとの対戦は今も鮮明な印象として残っています。もう一つの大切な思い出は、高校の時に出ることができなかった甲子園で、五万人の大観衆の中で投げられたことですね。甲子園にしかないあの雰囲気は言葉では表現ができません。
小中高と実績を残せなかったのですが野球を続け、そうしてプロの世界で10年も出来た事は少し誇れるところかなと思います。

練習した姿はそのまま試合に出る

引退後は子どもの野球指導には興味を持って取り組んでいます。普段はドラゴンズアカデミーの講師としても指導したり、ドラゴンズのOBとして野球教室をしたりしています。
指導する上で最も意識しているのは「時代に合った方法」を伝えることです。野球はまだまだ指導方法が昔のままなところがあるように思えます。
時代が変わっても変わらない大切なこともあります。子どもたちにいつも言うのは「野球は練習でやっていることしか試合ではできないよ」ということです。例えば3m先の的に投げれない子が5m先は無理だよねと。練習の姿はそのまま試合で出るのだから、練習をいかに大切にやるかを伝えています。練習の積み重ねがそのまま今の自分になるのです。

今の自分が感じる、スポーツをやっていて良かったこと

プロ野球選手から一般社会に戻るのは正直きつかったです。嫌だなーとかしんどいなーという気持ちばかりだったのが本音ですね。時間の拘束に慣れるまでに時間はかかりました。今私がいるヒマラヤ本館はとても大きな店舗で、商品の数も沢山あり過ぎて目が回るくらいです。スタッフの方は全員とても優しいですが、私のジョークが通じない時があります。なんでですかね?
野球売り場に来るお客様は道具に詳しい方が多いので、様々な情報を入れるように意識しています。お客様にとってもスタッフにとっても本館を日本一良い場所にしたいというひそかな野望があります。
接客時はどのような目的で使うかを聞いてアドバイスするようにしています。すべての道具は、自分がどういうプレーをしたいか、どんなプレイヤーになりたいかにつながっています。一つひとつの道具に目的をもって使うことで、技術や体力の向上につなげていってほしいと思います。ちなみに自分はピッチャー用のグローブは、小さくて軽いのを使用してました。プロ野球選手の時も軟式用のグローブを使ってました。
スポーツをやっていて良かったなぁと思うことは、体力や技術が向上し自分が成長したと感じられたこともありますが、人との繋がりがたくさんできたことが今の自分にとっては大きく感じます。


やってみたいスポーツ

今は下手ですが、ゴルフです。練習場に行ったり、ショートコースを回ったりしています。こんな下手なはずはないと思っているのですが…、まだまだ努力が足りないです。ゴルフの難しいところはボールが止まっているところです。自分始動で動かなきゃいけないところが、野球で育った自分にとっては難しいんです。上手くなりますよ!

山北茂利 略歴

中京商業高等学校(現中京高等学校)を経て社会人野球のトヨタ自動車へ入部

1999年 都市対抗野球で補強選手に選ばれる
     ドラフト会議で中日ドラゴンズから3位指名を受けて入団
2002年 57試合に登板し1勝4敗、防御率4.13の成績を残す
     第15回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表
2003年 57試合に登板し3勝0敗、防御率3.25
2004年 千葉ロッテマリーンズへ移籍
2006年 横浜ベイスターズへ移籍
2009年 引退