卒業して25年後、再びトレランに夢中になる
学生時代は、体育会スキー部に所属し、クロスカントリーでインターハイやインカレ、国体にも出場して、多くの大会で入賞もしていました。。雪上トレーニング以外は毎日ひたすら筋トレやトレイルランニング!「一生分走った!」と思い、引退と同時にランニングも卒業と思っていました。ところがその25年後、当時ライバルだった友人が今でも走っていることをfacebookで知り、急に思い立ちました。自分も走れるはず、と思い込み走ってみたところ、500m程度で肉離れを起こすような状態に・・・。大きな勘違いでした。
それでも諦めずに走り続け、少しずつ走れるようになってくると、学生時代のトレランの爽快さとキツさを思い出し再びのめり込むようになりました。走り始めて半年で初フルマラソンをサブ4(四時間切り)で完走!一年後には、比叡山インターナショナルトレイルラン(50㎞)を完走!1000人以上エントリーし完走者約450名中59位でした。日頃は、出勤前の2~3時間や休日にトレイルインして日々楽しんでいます。
この間トレランを通じて様々な方々と出逢い、年齢性別職業問わず親交を深めています。トレイルランニングに関する情報交換や草レースを行ったり、BBQや飲み会をしたり。最初は2~3名だったのが、SNSを通じて広がり今では2~300名程度にまで。仕事や学歴にこだわらない気楽さが良いですね。トレランのおかげで、身体も、気持ちの持ち方や考え方も変わった気がします。
ハイキングとランニングを一度で味わえる「トレラン」
トレイルランニングは、コースをすべて走りきるランニングと思っている方もいらっしゃいます。ですが決してそうではなく、歩いても良し、走っても良し、景色や季節を肌で感じながらマイペースで楽しめるのが、トレイルランだと思います。だから、ロードを走るランとは違って、キロ何分とかあまり気にしません。ただロードではなく「山」に入る危険はあります。すべてのトラブルは、「自己責任」です。よって、トラブルに対応できるスキルや、シューズを含む用品はある程度必要です。また、山歩きの基本的なルールも知っておくべきです。魅力もルールも含めて、ハイキングとランニングを一度で味わえるスポーツです。
レースのボランティアで体験した山の怖さ
以前、トレイルランレースでコース最深部のボランティアをした時のことです。トップクラスの選手がそこで休憩していましたが、しばらくして寒さを訴え始めました。急いでその選手の装備品をチェックしたところ、何も入っていなかったんです。日中は暖かく小春日和でしたが、15時を過ぎると風も吹き、ウィンドブレーカーだけでは寒さをかなり感じるようになっていました。レースには必須装備品が詳細に指示されていましたが、少しでも軽量化をはかるため自己判断で空っぽにした様子です。同行していた消防団員の方が本部へ連絡しましたが、最深部のためタンカを持っていくにも2時間以上を要するとのこと。ボランティア数人が持参してきたエマージェンシーシート(非常に薄い暖かさをキープする生地)などあらゆるものをその選手に掛けました。
約2時間後、もう既に夕刻を過ぎ私達ボランティアも寒くて凍えているところにタンカが運ばれてきました。そこから、人一人がやっと通れるような山道を10名程度で担いで、約5~6時間掛けて山から降ろしてきました。23時頃に宿舎に戻ると、選手の家族と思われる二人の小さい子供と奥様がロビーで待っていらして、その姿を目にした時は本当に生きて戻すことが出来て良かったと心から感じました。山の怖さとレースの厳しさを感じた経験でした。トレランは「山」であることを決して忘れずに楽しんでいきたいです。
モレラ岐阜店はどんなお店?
「モレラ岐阜」は、岐阜市から車で約30分程度北西に位置する広大な面積のショッピングモールです。周辺は富有柿の産地で、柿畑に囲まれたショッピングモールです。近隣の三重県や滋賀県からいらっしゃるお客さまもいて、たまに飛び交う関西弁が耳に心地良く感じます。
スポーツをやっていて良かったなぁと思ったこと
学生時代のスキー部合宿では、他校の部員と同じ屋根の下で寝食を共にしました。練習時には、コース上で他校の先輩に指導してもらったり、他校の後輩を指導したり、学校の垣根を越えての繋がりもあって、上下関係が厳しかった時代ですが、良い関係だったと思います。そしてレースでは、互いに学校の看板を背負って熾烈に戦ってきたライバルでもありました。そうした仲間でありライバルでもあった先輩や同級後輩とのつながりは、卒業して30年以上経っても色褪せることがありません。会えば当時の出来事を昨日の如く話ができるのは、スポーツを通じて互いに切磋琢磨してきたからだと思います。自分がトレイルランニングを始めるキッカケになったのも他校同級のライバルが走っていたからでした。ちなみにその友人は、25年前は自分より脚が遅かったのですが、走り続けた結果、今年160㎞の海外トレイルランレースで総合6位、45歳以上の年代別で優勝しました。嬉しい限りです。こうした「人と人の繋がり」が、現在のライフワークにもつながっていて、今後も大切にしていきたいと思っています。