ランニングって、実はすごく敷居が低くて、とても奥が深いスポーツ。やらないのは本当にもったい無い、って思うくらいです。今、僕は週に一度は職場から自宅まで走って帰ります。20kmあるんですけど、それがすごく楽しい。達成感もそうですけど、「自分の体と会話する」感じです。
とは言っても、最初からこうだったわけではないんです。10数年前、入社してすぐに先輩に誘われて走ったんですけど、その時はちょっときつくて、すぐ挫折しました。走るのもきつかったですけど、その当時は「君の実力だとこのシューズで、こんな走り方をすべきだよ」という感じが普通で、それがなんだか窮屈で楽しめなかったんだと思います。
数年前に、太ってしまったことを反省してまた走り始めました。その時にシューズやウェアのバリエーションが昔にくらべてとても増えているのに驚き、すごくワクワクしたんです。「自分が好きなように走れるんだ!」って。メーカーさん側も含めて、『走る』ということに対する考え方が大きく変わってきているんです。自分の目標にあった走り方だって、無料のアプリをスマホにダウロードすればアドバイスが簡単にもらえます。無料のコーチみたいなものですよね。
だから、フルマラソン5時間にチャレンジしたい、だったり、ダイエットのためにちょっと走りたい、でも、本当に自分の好みにあった走り方さえイメージできればそれにあった道具や環境が揃っているのが今のランニング事情なんです。
僕自身は結構はまってしまっていて、50kmのサイパンマラソン、なんてちょっと規格外のものから、ハワイやニューヨークの海外のマラソンにも参加しましたし、先日は会社の仲間を10人くらい誘って富士山マラソンを走ってきました。なるべく普段走っていなさそうな人たちを誘ってみたんですけど、みんなアプリのトレーニングメニューで事前に練習をしたようで、結構いいタイムで楽しそうに走っていましたよ。
そうそう、ランニングって、一人でももちろん楽しめますし、その気になれば仲間もどんどんできる。そういう面でも、本当に自分なりの楽しみ方ができるんです。
歩く、って普通にしますよね。で、走るということは、ちょっと速く歩くだけ、って考えてみるといい。それくらい『走る』の定義って、人それぞれで自由です。3kmから始めるのでもいいし、もちろんフルマラソン目指すのもいいし。こんなに自分なりの解釈でできるスポーツってないと思います。海外だと、ビーチサンダルでフルマラソン走る人だってたくさんいますしね。それくらい自由です。それに、がんばって1kmだけでも3分/kmのペースで走れれば、それって世界のトップマラソンランナーと同じ世界が見れるということです。こんなスポーツ、やっぱり他にはないと思います。
多くの人に走ることの楽しさをもっともっと知ってもらいたいです。その上でできれば、マラソンの大会に出てもらえると、また視界が広がります。日本はランナー比率が一番高い国、と言われていて、マラソン大会がそれこそ全国で開かれています。参加してみると、走るのも楽しいですけど、エイドステーションがまた楽しいんです!ご当地の食べ物があったり、趣向を凝らした応援をしてくれます。長野のレースではおそば、沖縄ではミミガーとか美味しかったですよ!
海外のマラソンはそこらへんの楽しみ方がまたすごくて、フランスのボルドーではワインが振舞われて、エイドステーションをひとつひとつ回っていくと、結果フルコースの料理が楽しめるようになっていたり。ホノルルでは、コースの横に住んでいる人たちが庭先でやっているバーベキューの肉をご馳走になったりもしました。
僕の目標は、世界の6大大会*といわれるマラソンに出ること。それも、一回はタイム重視、もう一回はエイドステーションを思い切り楽しむ、と二回行きたいです。たのしそうでしょ?
*マラソンの6大大会;ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京